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【読書感想】邪魅の雫

読書
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 京極夏彦氏による、百鬼夜行シリーズ第9弾「邪魅の雫」を読んだ。

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 本作品では、探偵の榎木津礼二郎との縁談があった家々から、次々と破談の申し出をしてきたことを不審に思った榎木津の親戚の者から依頼を受けた益田が、調査開始することで話が進んでいく。

 また一方で、東京都内や神奈川県で毒殺事件が次々に発生する。ちなみに、前作「陰摩羅鬼の瑕」に登場し、警察を辞めた大鷹が何となく辿り着いた神奈川県の町で今回の事件に巻き込まれていく様子では大鷹の心情なども描かれていて、なんとも言えない気持ちになりながら読んだ。

 益田と関口による榎木津の縁談相手の家々の調査を進めていくにつれ、東京・神奈川での毒殺事件との関わりなども何となく明らかになっていき、解決に向けて警察と連携していくのだった。

 調査を進めるにつれ、いつもと様子が異なる榎木津に戸惑う益田は、自分と榎木津との関係にある気づきを得てしまったりと、繊細な一面を思わせる描写があった。

 最後に、今夏より百鬼夜行シリーズを続けざまに読むくらいには楽しんでそれぞれの作品に触れているつもりでいたけれど、今回はあまり作品にハマれず残念だった。