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【読書感想】かもめニッキ

読書
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 発売日を楽しみにしていた、週末北欧部 chikaさんの新刊「かもめニッキ」を読んだ。本書では、Twitterなどでchikaさんが発信されていた絵日記がまとめられていて、各絵日記にはchikaさんによるちょっとしたコメントが付き、コラム、書き下ろし漫画が収録されている。

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 本書では、平日は会社員として働き、週末には寿司学校に通い、寿司屋で修行する日々が絵日記で描かれていた。合間には、近所に住む友人とのやりとり、フィンランド就業に向けた英会話レッスン、ペンパルとのことなども語られていて、忙しい日々だっただろうけれど、充実した時間を過ごしていたであろうことが伝わってきた。

 絵日記の枠外に記載されているchikaさんのコメントやコラムでは、その当時を振り返ったものもあれば、後日談のようなこともあって、それぞれの絵日記の内容をより鮮やかなものにしていた。

 また、chikaさんの絵日記を読んでいると、ご友人や妹さん達、預かり猫との関係もじわりと心に沁みるものがあり、chikaさんは距離感の取り方や心のあり方が素敵なんだろうな、と改めて思った。

このほかにも、いくつものエピソードでさりげなくビールなどが描かれていたことで、chikaさんがお酒好きであることがわかる。
夢に向けての修行の傍ら、誰かと一緒に、あるいはひとりでも何かを楽しむことを忘れない姿が素敵だった。

 「かもめニッキ」を読んでみたら、冒頭でchikaさんが述べていた、「その時にしか描けない」新鮮な気持ちが詰まった絵日記には、読んでいるうちに私自身が一緒に擬似体験しているような気持ちになるものもあった。
新鮮な気持ちで描かれた絵日記ばかりだからこそ、読んでいる者の気持ちも揺さぶるような、それでいて想像力を掻き立てるような瑞々しさが、絵日記のそこかしこにあるのだろう。