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【読書感想】新装版 ムーミン谷の冬

読書
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 引き続きムーミンシリーズを手に取っていて、今回は「新装版 ムーミン谷の冬」トーベ・ヤンソン著、山室静訳を読み終えた。

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 さて、この「新装版 ムーミン谷の冬」は、冬眠中であるはずのムーミントロールがまだ冬のうちに、目が覚めてしまったことから始まる。

 本作品を読むことで、これまで経験することのなかったムーミン谷の冬の様子を知り、冬の間にムーミン谷で過ごしているらしい、おしゃまさん(トゥーティッキ)と出会い、やりとりするうちにムーミントロールにも変化が表れてくるようだった。

 おしゃまさん(トゥーティッキ)のほかにも、大きなヘルムのヘムレンさん、その他にもいろんな性質の来客と出会い、関わったことで、ムーミントロールの成長ぶりは著しかった。

 彼女はいつでも自分ひとりでたのしむことを知っていました。
自分がなにを考えようと、春がどんなにすきであろうと、そのことを人に話す必要は、すこしも感じなかったのです。

「新装版 ムーミン谷の冬」より抜粋

 これは、春が来たらしいある日にちびのミイについて、描かれているところだ。こういうちびのミイのようなあり方を自分に馴染ませることができるのならば、いちいちSNSなどに投稿したりして自分の好きなものをシェアせずとも、自分を満足させる近道になるのかもしれない、と考えたりもした。

 「新装版 ムーミン谷の冬」を読んでみたら、一足早く冬眠から目覚めたムーミントロールが、これまで知らなかったムーミン谷の冬を体験するうちに心の変化、そして成長を遂げていく姿を見ることができた。