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【読書感想】変な家

読書
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 オカルトホラー作家である雨穴さんのことは、なんとなく知っていた。先日、たまたま夫と一緒に動画配信サービスで「何かおかしい」という、雨穴さんが原案のヒューマンホラーサスペンスドラマを観たことがきっかけで、雨穴さんのことが妙に気になったことから、「変な家」を読むことにした。

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 「変な家」は、筆者の知人が購入を検討している一軒家について、相談されることから始まる。その知人に見せてもらった一軒家の間取り図を見せてもらい、よく見るとその物件の間取り図には不可解な空間があることがわかる。その後、筆者の知り合いの建築士に相談したことで、その物件には他にも違和感があることを建築士に指摘される。

 本作品を読み進めるにあたり、幾度となくこの間取り図に触れられ、不可解な空間、違和感のある間取りなどのことが明らかになっていく。

 物件購入といえば、一生に一度の大きな決断であり、そう何度も住み替えるものではないと私は思っている。そんな大事な局面で、小さな違和感を見逃さず、筆者に相談した知人を通じて、該当の物件に住んでいたかつての住人が抱えていたものが、筆者を呼び寄せていたのではないか、とも思いながら読み進めた。

 「変な家」を読んでみたら、創作ホラー作品であると分かっていながらも、どこかでこれに近しいことが起きているのではないか、と頭の片隅で考えずにはいられないような気がしてくる作品だった。