先日、Twitterのタイムラインで、山中伸弥教授の研究に関する募金について知った。その時、何か心動かされるような気持になった勢いで、わずかばかりではあるものの、募金した。

その流れで、山中伸弥教授の研究内容をノーベル賞を受賞された時から「iPS細胞」という言葉以外、ふんわりしたイメージでしか知らないままでいることに気づき、これも何かの縁ということで「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」山中伸弥著、聞き手・緑慎也を手にした。

読み始めてみると、山中伸弥教授について、生まれ育った環境であったり、学生時代のこと、研究の道へと進んだ経緯、研究内容のことなどを知ることができた。

仕事だけしていると、効率が悪くなると思います。

飽きて集中力が落ちますから。ときどき仕事とはまったく関係ないことに没頭したほうが

気分転換になるんですよ。

(「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」本文より抜粋)

イメージとは勝手なもので、延々と研究に没頭しているのが研究者、といったものを思い浮かべがちだけれど、偉大なことをされている山中伸弥教授であっても、研究者とはかくあるべきなんてことはない、ということを思い出させてくれた。

本書を読むうちに、研究を続けていくためにも、周囲にいる人々を大切に思う経営者としての山中伸弥教授の姿も垣間見え、研究者としての役割と経営者としての役割をそれぞれにこなしていく重みも知った。

正直なところ、読んでいくにつれ私には難しいところが多々あり、iPS細胞について、すべてを理解できた、とは思えない。しかし、ほんの少しでもわかったような気持ちになれたのは、良い機会だった。

なによりも、山中伸弥教授がどんな方なのかを少しでも知ることができたのが、大きな収穫だった。