「壇蜜ダイアリー」壇蜜著を読んだ。
本書は、壇蜜日記の続編にあたる内容で、壇蜜さんの日常が淡々と綴られている。
本文を読んでみると、壇蜜さんのペットが増えていることがわかったのも、このシリーズを読んでいる者にとっては、微笑ましいエピソードだと思う。
ご本人の言葉からも伝わってくるものがあったが、私も自宅で動物と触れ合う時間は、ただただ触れ合うこと、お世話することで、心がゆるんでいくような大切な時間だと思う。
どんな環境でも孤独や退廃的な気持ちを引きずるような感情はある程度は消えないと信じている。繋がることで万事解決するわけがないが、所帯持ちは孤独を語るなという世相もある。
(「壇蜜ダイアリー」本文より抜粋)
壇蜜さんの言葉にあるように、どんな環境であっても、なにかを語ることで妬みや嫉みの対象になることがある。
自分は自分、他人は他人と割り切ったり、多様性を認めることができる人ばかりではないことを、思い知らされるようだ。
理不尽なことばかりではなく、本文では壇蜜さんの日常は、以前にも増して水泳やらヨガに精を出している様子が窺えた。
色つきリップクリームの封を切ってわくわくする。
まだ自分を飾る心を捨てていない。
(「壇蜜ダイアリー」本文より抜粋)
本書の中では多く語る日もあれば、上記の抜粋のような壇蜜さんの心の機微を感じ取れるようなシチュエーションがあり、それらを見つけると嬉しくなる。
自分に近しい感覚を見つけると勝手に同調してしまうが、些細なことでも楽しんでいたりする壇蜜さんの様子には好感が持てる。
最後に、壇蜜日記が終わってしまう、と前作を読んだ時は寂しく思ったものだが、続編として本書が出版されて嬉しい。
今後も、壇蜜さんの綴る日常を楽しみにしていたい。
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