神田神保町で行ってみたい喫茶店は、いくつもあり、そのうちの1つ眞踏珈琲店へ訪れた。
数百冊の蔵書が棚に並ぶ店内は、棚ごとに上から下まで本のタイトルを眺めてみたくなる。
どれも手に取って読むこともできるし、自分で本を持ち込んで読んでいる人もいるようだ。
眞踏珈琲店では、1階が喫煙、2階が禁煙となっている。
1人掛けあるいは2人掛けの席、カウンター席といった席の間隔は、誰かとおしゃべりを楽しむ、というよりは本を楽しんだり、コーヒーなどを楽しむための時間を過ごしたくなるような雰囲気だ。
1階のカウンター席では、店員さんと会話に興じている方も見かけたので、楽しみ方は人それぞれといったところだろう。
フードメニューは、カレーあるいはクロックムッシュということらしく、私はクロックムッシュを注文した。
ルッコラがたっぷりと盛られたクロックムッシュは、「ルッコラの海に溺れるクロックムッシュ」という名前だ。
ネーミングに負けない、インパクトのあるクロックムッシュだと思う。
目を奪われるほど、こんもりとしたルッコラの味を嚙みしめながら、クロックムッシュを貪るのは、なんとなくワイルドな気持ちになった。
クロックムッシュは熱々で、チーズがトロッととろけでてくるのが、食欲をそそられる。
添えられているオレンジには、食べやすいように切れ込みが入れられているのも、嬉しかった。
せっかく珈琲店に来たのだからコーヒーを飲みたい、ということでアイスカフェラテを注文した。
琉球ガラスのコップに入ったアイスカフェラテは、ほど良い苦味が心地良かった。
また、コーヒーがテイクアウトできることも、お会計の時に知った。
他のメニューも気になるので、また行きたいと思う。