胃腸が弱いのが、自分の弱点だとわかっているからこそ、体調をできるだけ整え、向かった先は、ねいろ屋神保町店だ。
今回は、ラーメンとともに、かき氷を食べたいと思い、足早に店を目指した。

まずは、ラーメンを、ということで、麦味噌ラーメンを注文した。
3種類の味噌を合わせた、という麦味噌ラーメンは、ラー油がピリリとアクセントとなっている。
ほんのり生姜の味がするのも、良い。
スライスされたレモンが乗っているのも、途中で味に変化をつけられておもしろい。

器に寄ってみると、麦味噌ラーメンに浮かぶラー油の具合が伝わるだろう。
今まで口にしたことがないタイプの味噌の味は、口にするほど癖になる。
あっという間に食べ終えて、お次は、お目当てのかき氷である。

かき氷がいくつか売切れていたことから、人気の凄さを伺うが、SAKURAバターサンドを注文した。
氷の上に、これでもかと豆が盛られていることにも驚いた。
かき氷を食べること自体、久しぶりだし、1人で食べる、というのも、記憶を巡らせても今回が初めてだ。

ラーメンを食べた後に、食べ切れるだろうかと、いささか不安を覚えたが、一口また一口と食べてみて、気持ちが変わった。
かき氷を食べて、頭がキーンとなる、という感覚は、いつまで経っても訪れることなく、かき氷を楽しめるのはありがたい。
いわゆる桜味として馴染みのある味でありながら、名前の通りバターサンドって、こんな感じだったな、という甘みを楽しむ。
ラーメンは熱いうちに食べ、かき氷は溶け出す前に口に運ぶ。
食べ終える頃には、十分すぎるくらいに満腹になる。
かき氷の甘さは、あまったるくなくて、後味さわやかだ。
儚くもあり、また食べたくなる。