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【読書感想】おしゃべりな人見知り

読書
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 料理ブロガー・料理コラムニストである山本ゆりさんの5年ぶりのエッセイ集「おしゃべりな人見知り」を読んだ。山本ゆりさんのブログは、今でも時々拝見するほど好きだ。いつからだったか、TwitterやInstagramのアカウントも作られていて、山本ゆりさんがいずれかで投稿されるものを楽しみにしていたりもする。

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 さて、本書ではなんてことはない日常で、言われてみれば私もそういうことがある、と思うことが綴れているのが心地良い。例えば、「こちら側のどこからでも切れます。」というようなことが記載された何かを上手に切れた試しがないこと、「簡単に剥がせます。」と記載された何かが容易に剥がせやしない、といった話が、自分にも当てはまって、ついにやけながら読んでいた。こういったエピソードが、あれこれもと頷き、飽きることなく展開されていく。

 山本ゆりさんの子どもの頃から、現在に至るまでのことが語られているのも、誰かと共有してきた味、思い出が勝手に脳内に思い浮かんでくるようだった。どのエピソードにも、それにちなんだ料理レシピが添えられているのも、真似して作ってその味を知りたくなるものばかりだ。

 また、雑誌や何かで見たことがある「ちょっとしたパーティーに来ていける服」の話、クラッチバッグやガウチョパンツのことなど、持ってみたら、あるいは着てみたもののトイレで困った話なども自分だけじゃなかったんだ、と思えるエピソードと対応策を知れて良かった。

 このほかに、つい笑ってしまうような話もあれば、切なくなるような話もあり、心身の健康にまつわるようなことも語れている。どんな人にだって闇のような一面もあるし、まずは自分のことを大切にしなければ、とも思った話に出会った。

 本書を読むと、山本ゆりさんの日々が包み隠さず語られている、という印象を抱く。それに、エピソードごとに紹介されている山本ゆりさんの料理レシピは、どれも試しやすいものばかりだ。
その裏側にある日常での食事の写真やコメントをみると、ホッとする自分がいるのもたしかなのだ。いつもいつでも映える食事じゃなくても良いし、家事を頑張り過ぎなくても良いんだ、と肩の荷がおりる。