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【読書感想】北欧こじらせ日記 移住決定編

読書
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 週末北欧部chikaさんの新刊、「北欧こじらせ日記 移住決定編」を読んだ。本書は、前作「北欧こじらせ日記」の続編であり、タイトルからも察する通り、chikaさんがフィンランドへ移住するまでのことが描かれている。

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 前作「北欧こじらせ日記」については、こちらで紹介↓

 さて、ここからは、「北欧こじらせ日記 移住決定編」について語っていきたいのだが、これまで私はchikaさんの本を電子書籍で購入していたのだけれど、本書は紙の書籍で購入した。というのも、chikaさんは本の発売日までに、その本が発売に至るまでのエピソードを漫画にしてTwitterやInstagramで投稿されていて、毎度その投稿を読む度に、関わった人達がこだわった部分に触れてみたくなったのだ。

 それでは、ここからは本書の内容について、触れていきたい。本書では、chikaさんが平日は会社員、休日は寿司職人として修行するようになるまでのこと、コロナ禍でフィンランドへ行けない間に出会ったペンパルとのやりとり、フィンランド移住に向けた就活のことなどが語れている。

 「ここ以外のどこか」の選択肢は、きっとたくさんある。その選択肢を知った上で、「自分で選んで」決める。
そんなプロセスが、今いる環境をより愛おしいものにしてくれるのだと思う。

「北欧こじらせ日記 移住決定編」本文より抜粋

 これは、chikaさんがキャリアのはなしとして、エッセイの合間に置かれたコラムで語れれている求人サイトの話での一部だ。この部分を読むと、今まで自分が選択してきたものについて、いろいろと思うこともあるけれど、現時点での自分を鼓舞するような気もしてきて、良い考え方を知れて嬉しい。

 けれど今思えば、「今だ」の瞬間に気づけていること自体が
自分が思っているよりもずっと「自分はReady」で
“願う準備ができている”という証だったのだと思う。

「北欧こじらせ日記 移住決定編」本文より抜粋

 この箇所に通じる話として、フィンランドでの仕事が決まったことを周囲に伝えるchikaさんのエピソードがある。その時の周囲の人々の言葉から、求人へ応募したまでのchikaさんご自身の振り返りがあり、この言葉に至るのだ。私は、この「今だ」と思う瞬間について、随分前に何かの本で読んだことがあり、その瞬間に気づけるかどうかが重要だ、というような話を思い出した。

 chikaさんがフィンランド就業に向けてされてきたことをTwitterやInstagram、あるいはこれまでに発売された本、ブログなどで見たり読んだりしてきた者として、夢を実現した姿を見せてもらえたことが、嬉しいし、とても素敵なことだと思う。

 私にとって、「今だ」と思える瞬間が、これまでにあったのかと振り返ってみたら、あの時かもしれない、と思い当たるようなこともあるけれど、思い違いかもしれないから、今後また思い出すようなことがあった時に、考えてみたい。

 「北欧こじらせ日記 移住決定編」を読んでみたら、chikaさんが夢を実現するまでの話の中で、chikaさんが大切にされていること、たくさんの準備をされてきたこと、周囲の人々とのことなどについて様々な気持ちを込められていることが伝わってくるエピソードばかりだった。

 たとえば、料理好きなペンパルからレシピを教わり、chikaさんが実際に作ったことを相手に伝える。こういったことができる人は、誰かを思いやり大切にできるからこそ、その誰かに大切にされる。chikaさんの周囲には、そういった思いやりの循環のある人たちとの関わりがイラストや文章から伝わってくる。

 また、今回この本を紙の書籍で購入し、読んだことで背表紙がないからこそ、読む時に思い切りページを開き、ストレス無く読めるありがたさを噛み締めることができた。些細なこととは言え、こういったこだわりを感じながら本を読むということが贅沢な時間になった。