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【読書感想】レズと七人の彼女たち

読書
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「レズと七人の彼女たち」中村珍(中村キヨ)著を読んだ。

本作品は、著者である中村珍(中村キヨ)さんと七人の彼女たちについてのエッセイコミックである。

驚いたのは、中村珍さんの彼女たちは、中村珍さんには自分以外にも彼女がいる、ということを認め合っている同時進行の恋愛関係なのだ。

中村珍さんと同業者の彼女もいれば、全く異なる職業の彼女もいて、レズビアンの彼女だけではなく、異性愛者の彼女もいる。

それぞれが抱えているものを受け入れつつ、関係を築いている中村珍さんは、良かれ悪かれ人たらしとだけでは語れない魅力が作中から伝わってきた気がした。

レズビアン同士の恋愛を描いているだけではなくて、接する相手に対しての尊厳を大切にすること、相手の承諾なくして関係を迫ろうとすることの愚かさ、社会で求められる女性性について等、作中から読み取れるものが多くあった。

中村珍さんの彼女たちがそれぞれに魅力的であり、中村珍さん自身が手放したくなくなるほどの存在であることは、本作品の3巻まで読むだけでも十分過ぎるくらいに作中に溢れていた。