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【読書感想】スーサイドホーム

読書
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 ”民俗学×ミステリホラー”という紹介文にそそられて、「スーサイドホーム」柴田勝家著を読んだ。

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 本作品は、4編に分かれており、登場人物たちのうち、いくつかの視点から語れている。1話目から2話目くらいまでは、別々の話のようにも思え、「助葬師」と名乗る霊能者の存在だけが共通点として語られていくのだろうかなどと考えていた。

 けれども、本作品を読み進めるうちに、登場人物たちのいくつかの視点で同じ出来事が語られ明らかになっていくことで、あれもこれも繋がりが見えてきて、おもしろさが加速する。

 また、本作品では、”三隣亡”というキーワードのようなものがあった。三隣亡という言葉をどこかで見聞きした記憶が朧げながらあり、本作品を読みながら母方の祖母が暦を気にする人だったことを思い出した。本作品の中でも、三隣亡について語られている部分があり、母方の祖母にまつわる思い出と重なるようだった。

 「スーサイドホーム」を読んでみたら、オカルト、都市伝説、民俗学、ホラーが入り混じるようなストーリーを楽しめた。ある登場人物が纏う香水のエピソードも含む些細なことまでも、事細かに伏線回収されていくところには、爽快感すらあった。