好きな作家、気になる作家の書き下ろし短編が収録されていて、テーマが”非日常”と知れば気になって仕方がなかった、「ヴァケーション 異形コレクションLV」井上雅彦監修を読んだ。
こういったアンソロジーを読むこと自体、久しぶりなこともあり、存分に楽しめた。
〈日常〉の重荷から、思いっきり解放される〈非日常〉の時間・・・・・・。
すなわち、ヴァケーションとは、実に魅力的な〈非日常〉。––だからこそ。
実はこのテーマ、《異形》と、とても親和性が高いのです。
「ヴァケーション 異形コレクションLV」より抜粋
この序文からして、この後に続く短編作品を読む気持ちが高まっていくような語り口にそそられた。
私が本書を購入するきっかけであり、最も読みたかったのは芦花公園先生の短編でTwitterのツイートからも察するものがあったけれど、実際に読んでみてワクワクが止まらなかった。
もちろん、今までに読んだことがなく、気になったままだった作家さんの作品だったり、本書がきっかけで他の作品を読んでみたくなった作家さんとの出会いもあった。アンソロジーの良いところは、思いがけない出会いがあることだと思う。
本書を読んでみたことで、テイスト、ジャンルが異なる作品が収録されていることで、改めて自分の得意不得意、あるいは好みを確認できたのも良い機会になった。